アクセス解析ツールを用いたまちづくりポータルサイトの効果的利用
地域の各関係団体が主体的に防犯活動を行っており、地域の防犯まちづくり計画が策定されている千葉県市川市の稲荷木小学校周辺地区を調査対象地とし、下記2点について検証した結果を紹介します。
- 千葉県市川市にある稲荷木小学校区をモデルケースとし、アクセスするユーザーの特性を調べ、その役割を明らかにする。
- 地域内外の区別が必要なまちづくりポータルサイトにおいて、アクセス解析ツール導入の有用性について検証する。
調査の方法
下図の要領で、アンケート調査と、アクセス解析が行われました。
アンケート調査結果【まとめ】
アンケート調査を「回答者属性」「認知・利用」の観点から分析した結果、単に地域に関心のある住民や自治会活動の参加者ではなく、同校区の防犯まちづくりにある程度精通し、小学校の地域活動にも参加している積極的な住民であることが明らかになりました。
「地域における稲荷木ポータルのコアユーザー」=「まちづくりの担い手」
(「地域に対する関心」と「防犯まちづくりの認知・参加」についての相関分析結果)
アクセス解析【まとめ】
「アクセス時間帯」「検索キーワード」「U-streamとチラシ配布を用いたプロモーション効果測定」の観点から、地域内および地域外でのアクセス数を解析した結果、下記の事項が導きだされました。
- ①ユーザー特性
コアユーザーは、生活形態の違いから 3つのアクセス時間帯に分布する - ②流入特性
自治会だより等の紙媒体を経由したアクセスが多い - ③コンテンツ特性
地域内ユーザーは、関係団体の紹介ページや団体を超えた取組みの記事を閲覧している
(「地域に対する関心」と「防犯まちづくりの認知・参加」についての相関分析結果)
結論
まちづくりポータルサイトの効果的利用とは
「サイトのコアユーザー」=「まちづくりの担い手」に対してまちづくり活動への参加機会を拡張していくこと
アクセス解析ツールを用いることで
簡易にサイトの分析が行え一見するとわからない地域内外の有用なデータを得ることができる