あなたはご存知(知識編)

ゲイティッド・コミュニティ   物理的な囲いによる団地の安全確保

  1. ゲイティッド・コミュニティは、住宅地の安全を守るために個別の家ごとに防犯対策を取るのではなく、あるまとまった住宅地(団地)を外壁で囲い、数カ所の入り口(ゲート)を設けて外部の人の出入りを制限することで、内部に居住する住民の安全を図ることを目的とした居住形態です。日本の城下町の機能と一部類似するという見方もあります。
  2. ゲイティッド・コミュニティには利点と弊害があるので注意が必要です。


ゲイティッド・コミュニティの利点と弊害

ゲイティッド・コミュニティの利点

ゲイティッド・コミュニティは屋内ばかりでなく屋外でも安全性が確保できますから、生活の質を高めるのに適しています。とくに日常的な安全の確保が困難なアメリカの大都市ではそのニーズは高いと思われます。


ゲイティッド・コミュニティの弊害

ゲイティッド・コミュニティは、内部の居住者と外部の者との交流を妨げ、地域社会が分断されがちであるという弊害があります。例えば、裕福な者と貧困な者の間の格差意識、人種差別の助長など、居住者以外の者に対する社会的排除が進んだり、最悪の場合には都市や市町村が十分機能しないこともあります。このことから、アメリカの一部の都市では、ゲイティッド・コミュニティの開発を条例で禁止するところまで現れています。


ゲイティッド・コミュニティの先駆地・アメリカ

アメリカでは1960年代からゲイティッド・コミュニティが生まれました。その後治安の悪化に伴い急激に増え、2002年の統計では、アメリカには 23万 カ所のゲイティッド・コミュニティが存 在し、4,000万人以上の住民が生活していると言われています。しかも、コミュニティ内部では住民の行動に関する種々の自治規約があり、ゲイティッド・ コミュニティ内部独自の地域社 会を構成しています。

アメリカのゲイティッド・コミュニティは、通常、警備会社が大規模開発によってゲイティッド・コミュニティ内の個別住宅を一定の社会的地位にある者 に販売し、その後、数カ所ある入り口(gate)に警備員を配置して人の出入りを管理しています。しかし、必ずしも裕福なミドル・クラス以上の市民が対象 ではなく、貧困地区でも住民が道路に障害物を設置して簡易なコミュニティを設けている場合もあります。

現在では、アメリカ、カナダの他、南アフリカ、南米諸国、イギリス、さらには近年、日本でも事例があります。


知識編

ヒントとガイド

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