ハンプや狭さくを設置して交通事故を大幅に減少

鎌ケ谷市東初富地区の取り組み

  1. 千葉県鎌ケ谷市の東初富(ひがしはつとみ)地区は、ハンプや狭さくを設置して約10年間で交通事故を大幅に減らすことに成功した地区です。平成15年頃の当地区は、近隣幹線道路の交通渋滞から、地区内を通過する車両による交通事故が問題となっていました。そこで、地域住民と行政が協働して交通量調査やヒヤリハット体験アンケート調査、ワークショップによる話し合いを重ね、平成15年11月〜12月にハンプや車道幅を狭める狭さくが導入できるか社会実験を実施しました。
  2. 市が国土交通省の協力を得て、地区内4箇所にハンプと狭さくを実験的に設置し、「地点速度調査」「騒音調査」「アンケート調査」を行い、地域住民らと導入を検討しました。この社会実験を受け、ハンプ10カ所、狭さく1カ所が設置されました。その結果、地区内を通行する車両の46%を占めていた時速40キロ以上の車が4.1%に減少し、平成14年に24件あった人身事故を平成23年には3件まで減らすことができました。

事例1:交差点ハンプ

車道を凹凸にすることにより、運転者にスピードの低下と注意を促します。凹凸は緩やか(高さ10cm)ですが、カラー塗装との相乗効果でハンプ前で多くの車両が減速していました。また、凹凸が緩やかな為、騒音などの心配はなく、バランスのとれた計画であるといえます。

事例2:狭さく

ソフトポールを設置し、車道を狭くすることにより、地区内へ大型車両や通過車両の流入を抑制していました。

ハンプ、狭さくなどの対策実施後に行われたアンケートによると、地域住民の7割、道路利用者の8割が対策をして良かったと高く評価していました。今回の現地調査でも「交差点が目につきやすく安全になった」という住民の声が聞かれ、対策実施から10年以上経た現在も安全性が持続している状況が伺われました。これも地域住民と行政が協働して綿密な調査や実験を重ねたことの効果と考えられます。

参考資料

  • 安部勝也「交通安全対策を巡る最近の動向について」国土交通省道路局環境安全課道路交通安全対策室
  • 国土交通省道路局「生活道路対策における物理的デバイス」(第2回 速度規制等ワーキング・グループ資料)平成25年9月25日
  • 「東初富地区における交通安全対策ワークショップニュース」 第3号(平成16年2月10日)
  • 国土交通省道路局「鎌ヶ谷市東初富地区:歩行者・自転者優先のホームページ」
  • 鎗田淳「歩行者が安心・快適に利用できる道づくりを目指して」

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