アジアで最初に国際認証を取得

韓国・水原市(セーフコミュニティ)

水原(スウオン)市とは

  1. 水原市は、ソウルから南に約40kmに位置する京畿道の道庁所在地です。人口は108万人(2011年末現在)、ナノ、バイオ、デジタル等の先端産業の集積都市でもあります。
  2. 市内中心部には、「水原華城(Hwa-Sung)」という18世紀末に造営された行宮と城壁が保存されています。これらは世界文化遺産に登録され、年間を通じて多くの観光客を集めています。2002年にはFIFAワールドカップゲームが開催されるなど、多様な文化・イベントが行われています。

セーフコミュニティの国際認証までの経緯

  1. 水原市は、1997年に「突然死から解放された都市」を目標に掲げ、心肺蘇生術の教育をはじめ、損傷予防事業を始めました。そうした中、1999年にWHO地域社会安全増進協力センターから、効果的に損傷を予防して安全を増進させるセーフコミュニティの取組みの提案を受けました。
  2. そこで、水原市は、セーフコミュニティ・プログラムの推進計画を立案し、2000年から取組みを進めました。その結果、2002年2月にアジアで最初、世界では63番目のWHOセーフコミュニティとして認証されました。
    水原市がセーフコミュニティ・プログラムを始めた当初は、各分野のプログラムの担い手は自律的ではありませんでした。そこで、水原市と医療・公衆保健分野の担い手たちが、地域社会プログラムに多様な分野の担い手が参加するように働きかけました。特に、一般市民の参加が重要であるとして、セーフコミュニティ・プログラムに市民が自律的に参加できるように力を入れました。
  3. 認証から5年を経過した2007年には、再認証を得ています。

水原市のプログラム

  1. 水原市のセーフコミュニティの主要プログラムは、「家庭安全」「子ども安全」「交通安全」「学校安全」「自殺予防」「火災安全」「地域社会安全」「広報」の8つのカテゴリーに分けています。
  2. 子ども安全のプログラムでは、安全教育の教材制作、子どもの安全週間の運営、安全日記の活動、安全キャンプの運営などを進めています。
  3. 交通安全のプログラムでは、学校・幼稚園から半径300m以内の主要通学路をスクールゾーンに指定して、ハンプや安全標識などの設置を進めています。
  4. 学校安全のプログラムでは、水原市が2007年にセーフコミュニティの再認証を申請した際、主要プログラムとしてセーフスクールの推進をあげ、翌2008年に亭子(JungJa)小学校が韓国で初めて国際セーフスクール(ISS)に認証されました。

水原市のセーフコミュニティ・プログラム(2007年再認証)

主要プログラム プログラムの内容
1.家庭安全プログラム 1)「家庭安全の守りと背比べ」の配布
2)安全用品の普及
3)親子の安全教室
2.子ども安全プログラム 1)安全教育の教材の制作と普及
2)子どもの安全週間の運営
3)安全日記の活動事業
4)子どもの安全キャンプの運営
5)優秀安全日記集の発刊
6)安全文化の定着のための安全標語・ポスター公募
3.交通安全プログラム 1)安全装備着用の広報事業
2)子どもの交通安全教育
3)安全標識の設置及び安全な通学路(School Zone)の改善事業
4)交通安全に係る道路環境の形成
5)交通安全施設の設置
4.学校安全プログラム 1)国際セーフスクール(ISS)のモデル的運営
2)セーフスクールの推進
5.自殺予防プログラム 1)相談プログラム
2)地域社会の自殺予防教育
  相談ボランティア教育
3)事例研究とワークショップ
  ①青少年の自殺予防教育:友人間
  ②父母教育
  ③専門家の自殺予防相談
  ④市民の公開ワークショップ
4)広報企画
  ①マガジン「人が花より美しい」
  ②青少年自殺予防広報誌「Carpe Diem」
  ③自殺予防の広報物の制作及び配布
  ④自殺予防キャンペイン
  ⑤青少年ボランティアプログラム<美しい人守り>
  ⑥世界自殺予防の日の記念学術・文化祭の開催
6.火災安全プログラム 1)火災安全の予防活動
2)一学校一消防官担当制の運営
7.地域社会安全プログラム 1)心肺蘇生術(基本人命救助術)の教育プログラム
2)在来市場活性化のための安全化の推進
3)児童虐待の予防の巡回教育
4)青少年有害環境予防プログラム
5)民間防衛隊員の安全教育プログラム
8.安全都市の広報プログラム 1)安全都市ホームページ(https://safe.suwon.go.kr/eng/index.asp)改編

訳:盧多英(ノダヨン)

ヒントとガイド

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