担い手をつなげる

減ってしまった見守りの目を取りもどす

夜須地区安全・安心再生協議会の取り組み

香南市夜須地区は農林水産業をいとなむ人が多く住むまちです。

近年、県内有数の観光地へと成長しました。
それと前後して、不審者の目撃情報が寄せられるようになり、交通事故も増加。

まちに死角が増え、農地にもビニールハウスが多くなり、いつのまにか、子どもたちを見守る目が減ってしまいました。

そこで地域のさまざまな団体が連携し、かつては自然にあった見守りの目を、今度は意図的に取り戻す活動をはじめました。

レシピ

すごろくマップ  パトロールの整理  学校との協力  環境の変化に対応する力

ステップ1: 見守りの目を向ける場所を明らかに

まずは、見守りの目をどこに向けるかを明確にします。

交通量の多い箇所、死角、夜間の暗がりなどです。

夜間、駅付近に若者がたむろしているなど、かつては地域になかった問題も発見。

子どもたちも安全マップづくりを通して、このプロセスに参加しました。

ステップ2: 見守り状況の整理

見守りの担い手は何種類もあります。

町内会の見回り、保護者の見守り、県や市の制度によって助成されているボランティア、市役所のパトロール……。

方法もさまざまです。

徒歩での見回り、立ち止まっての見守り、青色防犯パトロール……。

これらを整理し、弱点になっている場所や時間帯を見つけます。

ステップ3: 見守りの補強

ステップ2であきらかになった弱点に、活動をひろげて対応します。

登下校時の通学路には場所を決めて立ち番を配置する、通学路沿いの家が通学時間帯に家から出て子どもの様子を見る、などです。

新しい問題点には、新しく対応します。

たとえば駅にたむろする若者には、夜間の見回り・声かけを実施。

夜須には幼稚園・小学校・中学校がひとつずつあります。小学校区と中学校区が同じなのです。

だから同じ子どもたちが通っていて、施設を共有するなど、交流もさかん。

子どもの安全への取り組みでもこの利点をじゅうぶんに生かし、緊密に連絡をとりあっています。

まちの人々が緊密につながったきっかけのひとつも、夜須小学校のラジオ体操でした。

長く夏のラジオ体操を続けていた夜須小でしたが、不審者が目撃される事件があり、中止が検討されました。

「小学校のラジオ体操がなくなるのはさびしい。どうにかできないだろうか」

とまちの多くの人が考え、子どもの安全を守る活動に力を入れる人が増えたのです。

すごろくマップの作成には、近隣の職業能力開発短期大学校情報科のゼミが協力。子どもたちの集めた情報を、パソコンを駆使してかわいらしいマップに仕上げました。

大学の授業として実施し、子どもたちだけでなく学生にとっても、子どもと接し地域の安全を考える機会になりました。

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
  • 取組みの評価と改善

参考にしたい

  • モデル地区
  • 先進事例

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