防犯からまちづくりへ

ハード面の整備2:生活道路の安全   

  1. 防犯活動を防犯まちづくりへと発展させるためには、ハード面の整備も考えてみましょう。ここでは生活道路の安全を確保するための工夫を紹介します。
  2. ハード面の整備は地域住民だけでは難しいことが多いもの。行政と上手に連携し、長期的な視野を持って粘り強く活動をしましょう。


生活道路の安全性を高めるハード面の工夫

子どもが安全に歩くためには、防犯への配慮とともに交通事故から子どもを守るための配慮が必要です。


歩車共存

  • 車両のスピードを抑制し交通事故を防ぐとともに、ドライバーから歩行者に対する見守りの目が向けられます。ハンプや狭さくを設置したり、道路を蛇行させて車のスピードが出ない工夫をする交通静穏化の手法を導入します。
  • 自動車の交通量が多い場所、ひったくりが多い場所には適しません。


歩車分離

  • 自動車の交通量が多い場所ではガードレールや植栽帯で歩道と車道を分離します。ひったくり対策にも有効です。
  • 歩道に自転車やバイクが進入しないよう、防止柵を設置します。
  • 右左折の多い交差点では、歩者分離型の信号機を導入します。
  • 交通量の多い交差点に歩道橋を設置する場合、歩道橋の構造は防犯上見通しが良く、夜間の明るさを確保します。また、バリアフリーに配慮します。


サイン

  • 場所ごとに許容されている行為とそうでない行為を明確にします。「駐車禁止」「スクールゾーン」等のサインは、運転者から見えるように適切な場所に配置することが必要です。
  • 特に路上駐車が常態化すると不審な車に気づきにくくなり、また死角を作りやすく、交通安全上も防犯上も危険です。


見通しのよい住宅外構

  • フェンスや生け垣のように見通しのよい構造の方が、防犯上のメリットがあります。ブロック塀などは頑丈で防犯上好ましいように思われますが、一度中に入り込まれると道路から侵入者を目撃することができません。
  • ただし、見通しを確保する一方でプライバシーへの配慮が必要です。
  • 特に生け垣は、ブロック塀に比べて景観や防災面からみても優れています。
  • ただし、生け垣からの見通しが確保できるようなルールづくり、計画的な管理などが必要です。


角地の利用

  • 複数の道路に面する角地の利用を高めることで、道路に向かう人の目を効率的に増やすことができます。
  • 昔ながらの縁側のように、気軽に立ち話ができるポケットパークなどの整備などの例があります。
  • 歩道が狭い道路では、角地を角切りすることで見通しが良くなり、衝突事故を防ぐことができます。


公共空間に向く窓

  • 店舗はファザードにガラスを多用するとともに、店舗内のレイアウトも、内外の視線が通るように配慮することで、道路への人目を確保できます。
  • 夜間にライトアップするショーウインドウは、通行者に安心感を与えます。
  • 集会所等の公共施設や個人の住宅も、道路等の公共空間に窓を配置し、通常なら窓を設けない側面にも「見せ窓」を設置することで、犯罪企図者に視線を感じさせ、牽制できます。


あかり

  • 暗がりは犯罪や交通事故が起こりやすく、不安を感じやすいものです。街路灯・防犯灯は犯罪を抑止し、不安を低減します。
  • 光害や照度の低下、グローブの汚れ、樹木による隠れなどに配慮して、適切に維持管理することが必要です。
  • 門灯、玄関灯、庭園灯、窓あかりは、街路灯や防犯灯を補完し、犯罪や不安の起こりやすい暗がりをなくします。これらは、それ自体の照度が高くなくても、街路灯や防犯灯より数が多く、まちの照度を均質化します。

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
  • 取組みの評価と改善

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