担い手をつなげる

本編 07-02

行政や専門家との上手なつきあい方   

  1. 専門家や行政が積極的に地域と関わることができるのは一時的。ゆえに、地域のリズムとは異なることを理解しておくことが必要。
  2. 地域住民が主体性をもつことが重要。専門家や行政が「何かをやってくれる」と過度に期待しない。

(1)専門家の協力を得るメリット

問題の根っこを探ることができる

  • 専門家は何が問題なのか、今後どうしたらいいのかを明らかにする技術を持っています。
  • 地域住民に寄り添い、問題の核心を一緒にに発見できる専門家も増えています。
  • 専門家は大学機関の他に、まちづくりNPOもあります。


情報を客観的に理解できる

  • 地域住民は主観的(自分が思っていること)な情報が多くなりがちです。
  • 主観的情報だけでは偏りがでる可能性があります。
  • 専門家は客観的情報を集める方法を提供したり、調査や文献収集等により、客観的情報そのものを提供したりすることができます。
  • その他、他地域との比較や国内外での位置づけ、先進事例の収集などの情報も提供できます。


情報を活用する術を知っている

  • 専門家は主観的視点と客観的視点を踏まえた課題の提起を行います。
  • 客観的情報を利用して、地域住民同士の誤解や活動の停滞など、を指摘することができます。


(2)どんな専門家がいるかを知ろう

専門的な知識や技法を得る

  • 例えば、防災・防犯など分野ごとの専門的な知識に詳しい専門家です。大学や研究機関の研究者がそれにあたります。

話し合いを円滑に効率よく進める

  • 市民同士が話し合いを進めていく時に、第三者的に話し合いを円滑に進めるファシリテーションを行う専門家です。(特に、紛争・対立的状況が生まれる時には有効です)。まちづくりNPO、まちづくり企業がそれにあたります。

他事例の紹介

  • まちづくり支援制度に精通した、あるいは、他自治体の取り組み状況について詳しい専門家もいます。各研究者やまちづくりNPO、まちづくり企業の他に、行政の担当職員もそれにあたります。

子ども安全まちづくりパートナーズでも、講師やファシリテーション等の専門家の紹介を行っています

(3)専門家をどう探すか

  • 地方自治体の窓口で関連した団体や市民組織などを紹介してくれます。そこを通じて、協働している専門家を紹介てもらいましょう。
  • 地方自治体と協働したことのある専門家を紹介してもらいましょう。
  • 行政の事業では、複数の専門家を面接の上で決めるという例もあります。専門家にも相性がありますから、それを見極めることも重要です。
  • まちづくり活動においては、少なからず専門家が様々な形で関わっています。まちづくりイベント(ワークショップやシンポジウムなども含む)に参加し、専門家の活動の様子をみたり、話したりしながら関わりを作っていくことも有効です。


(4)専門家とどうつきあうかを考える

信頼関係の構築を

  • 短期〜長期まで、専門家が関われる時期もケースによって様々です。
  • 専門家自身のその地域に対する関心や共感の度合いによっても変わってきます。
  • まずは、信頼関係の構築が大事になります。その上で、専門家と地域住民の協働のあり方を考えていきましょう。


自らの組織の特徴を把握して

  • 自らの組織やその活動の強み・弱みを明確にした上で、専門家の関わり方を考えることが大事になります。
  • 組織の特徴が曖昧であると、専門家のアドバイスも抽象的になってしまう可能性があります。
  • また、自分自身が見えていないと、過度に専門家に依存することになりかねません。


主体性を大事に自立性を育もう

  • 防犯まちづくりの主役は地域住民です。また、専門家が地域に関われる期間は限られます。専門家が関わっている間のうちに、地域住民や活動団体の力をつけて自律性を育めるよう、専門家の関わりを活かしていくことが重要です。

 

定期的なフォローアップを受けよう
専門家との協働事業が終わったあと、数年に一度、ワークショップを開いたり、事後調査を行ったりなど、専門家のフォローアップ支援を受けることも有効です。当時にはなかった課題や、今までの活動の効果の発見につながり、活動の見なおしを行うことができます。

事例 岡崎市竜美丘地区
防犯まちづくり活動を更新する際に、前任者と後任者の認識のズレや感情的対立、方法論の対立がありました。しかし、専門家としてまちづくりNPOが介入し、客観的情報をもとにした課題の本質の提起、お互いの意見のすりあわせによる誤解の解消を行った結果、融和・調整を図ることができました。このように、専門家は第三者の視点で建設的な意見交換の場を作ることもできます。

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
  • 取組みの評価と改善

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