担い手をつなげる

本編 07-01

防犯まちづくりを話し合い、交流する「場づくり」   

  1. 防犯まちづくり活動への気持づくり(主役としての自覚と誇りを持つ)を行い、住民相互の信頼関係を得るには、互いに話し合い交流する「場づくり」が重要
  2. 「場づくり」に欠かせない3つの要素「地域主体の原則」「ネットワーク形成」「ビジョンの共有」

現状把握と場づくり

地域の現状を把握してから、この「場づくり」を始めましょう。(「地域の問題をつかむ」参照)
現状を把握するためには様々な人や団体にコンタクトすることになりますが、それ(つながること)自体が防犯まちづくり活動の一環であると考えるのがコツです。


地域主体の原則

  • 防犯まちづくりは、まちの安全・安心を地域住民自身が作っていくもの。つまり、主役は地域住民です。
  • 専門家や行政は地域住民のよき支援者です。
  • 「自分たちのまちは、自分たちでつくる」という思いを伝えられる場をつくりましょう。主体性をもった仲間を掘り起こしやすくなる効果があります。
  • ネットワークづくりやコミュニケーションに関わること(例:電話をする、手紙を出すなど)は、積極的に地域住民(主役)が行いましょう。仲間作りは自分たちの手で・・・。

竜美丘の事例では、地域住民の方と支援するNPOの間で「どんな人を呼ぶ(巻き込む)と良いだろうか」を話合い、PTA、小学校、老人会、子ども会が連携して、見守り活動を進めるのが良いということになりました。そこにいた住民の方の中で役割分担をして、「場(見守り活動を進める組織について話し合う場)」に参加の呼びかけを行いました。


ネットワーク形成

  • 様々な団体・立場の人との交流とネットワークの形成を行います。
  • 例えば「子どもの防犯」の視点からみると、子どもの保護者が活動の担い手として想定されますが、働きに出るなど平日の日中は保護者不在の家庭も多いもの。
  • そこで、地域の自治会や老人会、ボランティア団体など、様々な協力者の輪をつくり、活動を補い合うことが必要です。
  • このとき、協力者同士の信頼関係をつくり、お互いへの感謝の気持ちを伝えることが大切になってきます。





参加を呼び掛けることで、徐々に活動の輪が広がっていきます。竜美丘の例では、子どもの見守り活動から、公園再生活動に活動が広がるにあたり、上記のような手順で話し合いを進めたところ、活動の担い手を拡げる(町内会活動と連携、更には町内会活動の主体的な活動への広がり)ことが出来ました。

参考資料

地域密着型中間支援組織による防犯まちづくり支援のあり方(その3)

地域密着型中間支援組織による防犯まちづくり支援のあり方(その4)


ビジョンの共有

  • 活動者が「あの人とは一緒に活動したくない」「新しい仕事を増やされては困る」のようなマイナスの感情をもっている場合もあります。
  • そこで場づくりでは「自分たちは何のためにこの活動をするのか」という全体のビジョンを共有することが必要です。
  • 個々人の損得ではなく、全体として何を目指すかが重要なのです。その上で負担軽減や楽しく活動することについて話し合いましょう。
  • そのためには、自由に発言がしやすい環境、本音をつぶやける場づくりが大切です。


参考 ファシリテーション技術の活用

ビジョンづくりをする上では、創造的な思考に転換することが極めて大切。夢や希望を前向きに語り合いやすい状況をつくるのが「ファシリテーション技術」です。まちづくりファシリテーションの講習会で技術を習得する他、ファシリテーション技術をもつまちづくり専門家の支援を得ることも有効です。


ファシリテーション・グラフィックの活用も有効
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ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
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