本編 06-06
子ども110番の家
- 子ども110番の家を活かそう
- 子どもたちにとって身近な子ども110番の家にするには?
子ども110番の家の人と子どもたちをつなげる取り組み
子ども110番の家は、いざというときに子どもたちが駆け込む避難所として、全国各地で取り組みが行われています。しかし、子どもたちが110番の家のことを理解していなかったり、知らない人の家には飛び込めなかったりすると、取り組みの効果が薄くなってしまいます。それを解決する方法として、さまざまな取り組み事例が各地で行われています。
子ども110番の家アンケート調査
子どもたちにアンケート調査をすることにより、子どもたちの110番の家の理解度をしるだけでなく、子どもたちが感じる危険を探ります。また、アンケート調査をすること自体が、子どもたちの110番の家への認識を高めます。
- 子ども110番の家のことを、子どもたちがどれくらい理解しているか?
- 子どもたちが「怖い」「危ない」と感じる場所はどこか?
子ども110番の家ウォークラリー
子どもたちは地図をもって110番の家を探します。110番の家の人に協力をいただき、見つけたらスタンプを押す、プレゼントを渡すなどすると、子どもたちと110番の家の人との顔つなぎにもなり、効果的です。
子ども110番の家 疑似体験防犯訓練
子ども110番の家をテーマにした防犯訓練です。110番の家の人の役と駆け込む子どもの役に分かれ、実際に駆け込む場面を想定した演劇仕立てにします。
実際にかけこみ、名前や状況を伝える練習をします。
不審者役も設けたり、導入部分で紙芝居を行って場面設定をすることも効果的です。
子どもたちが探すこども110番の家
まず、子どもたちがこども110番の家の役割や仕組みを理解する学習会を開きます。
次に通学路を歩き、いざというときに助けを求めるのにふさわしい店舗や家を探します。
そして、子どもたち自身が店舗や家の人に「子ども110番の家になってほしい」と交渉を行い、協力を得ていきます。
子どもたちが探す子ども110番の家は、ドイツで行われている取り組みです。
海外事例:子どもが探す子ども110番の家(ドイツ)
ドイツのNRW州のHennef市では、学校や地域の子ども会が主導となって、通学路の沿道の店舗や事業所に子どもたちが自ら協力依頼をし、こども110番の家を設置している(協力場所にはステッカーが張ってある)。子どもたちがいざという時かけこむだけでなく、道を尋ねたり、水を飲んだり、電話を貸してもらったりなど、避難所以外にもいろいろな協力をするところは日本とは異なる。ドイツの子ども110番の家は、いわば子どもたちのパートナーである。子どもたちは、通学路の子ども110番の家のような協力者を得るだけでなく、沿道の空き地に遊び場を作ることにも参画して、沿道の空間を子どもたちが安全で遊び育つ場所に変えている。

地域と学校の関係を築くこと、また警察や消防等の関連組織との連携も欠かせない。
メディアも上手に使ってこども110番の家のアピール効果もねらおう。