地域の問題をつかむ

本編 02-10

みまもり量調査3 方法B:継続型みまもり量調査   

参加人数

1人以上

所要時間

1調査あたり約30分(調査準備時間のぞく)

準備するもの

  • 街路の平面図(市役所等で1/2500スケールの地図入手可。住宅地図でもよい)
  • 筆記用具 (クリップボードがあると記入しやすい)
  • 時計
  • 計算機(あると便利)


■調査の準備

1.巡回方法を決める

【コースを決める方法】
・街路の平面図をつかって、みまもり量を調べたい道路に色ペンで印を付けていきます。

・普段行っているパトロールのコースを対象とし、見回りをしながら調査することもOKです。
・交差点から交差点を1つの調査区間としてそれぞれに番号を付けましょう。

・番号を付けた地図を調査員に渡しておきます。このとき道路の距離を求めておきます。

調査する道路が多すぎると集計に大変な手間がかりますから注意しましょう。

継続して調査することが肝心です。無理のないコースとしましょう。

【優先的に調べた方がよい道路】

  • 通勤通学や買い物等、日常的に使う生活道路。
  • 不安の高い道路。

【優先的に調べた方がよい時間帯】

  • 子どもの登下校の時間帯
  • ひったくり等の路上犯罪が多発している時間帯

2.調査票をつくる

・調査票には調査する曜日・時間帯・歩いた道路番号(またはゾーン番号)を記入する欄を設けます。
・歩いている人、庭いじりなどでその場にとどまっている人、自転車など、すれ違った人の状態を記入できる備考欄も必要です。
・自動車やバイクはみまもり量が小さいので、省略して数えなくてもよいでしょう。

■調査のすすめ方

1.調査票をもって歩き、記録をとる

・調査員は、その日の自分が都合がよい時に調査にでかけます。
・調査票にしたがって、記入しながら歩きます。

2.調査票をあつめ、集計をする

・曜日ごと、時間ごとにわけ、道路番号ごとのその人数を集計します。

・集計した人数を、その道路を歩いた調査員の数で割り、さらに道路の距離(100mを1.0とします)で割ります。これにより100m単位のみまもり量を求めることができます。


  1. みまもり量=集計した人数÷調査員の数÷距離

例:右の集計表からみまもり量を計算すると、
月曜日の9〜11時の間、道路番号①(距離300m)のみまもり量は


  1. 1÷2÷3.0≒0.17 みまもり量0.2


月曜日の9〜11時の間、道路番号②(距離400m)のみまもり量は

  1. 6÷2÷4.0=0.75 みまもり量0.75

集計結果を分析する

  • 継続して調査をおこない、ある程度データが集まったところで分析を行います。
  • 相対的にみまもり量の少ない場所、時間帯について取り組み方策を検討します。
  • みまもり量が十分であるかどうかは、対象とする地域や時間帯によっても異なります。

→取り組み方策の検討例はこちら(みまもり量調査1 みまもり量調査とは)


事例「ながらパトロール(みまもり)」とみまもり量調査

旭川市近文地区では、「近文あい運動」として、約250人の住民の参加により、小学校の下校時にみまもり活動を実施していますが、「特別なみまもりをしなくても安全安心な地域づくり」を最終的な目標にしています。そこで、みまもり量調査を夏と冬に行い、その結果をうけた検討ワークショップを開きました。その結果、みまもり量の少ない場所や時間だけでなく、夏は「庭いじり」冬は「除雪作業」をしている人が多いことが分かりました。一般的には冬は屋外活動が少なくなりみまもり量が減少すると思われがちですが、旭川では除雪作業により夏と同じように人の目を確保しやすいことがわかりました。また、夏は小学生が多い15時台に十分なみまもり量があるのですが、冬は15時台のみまもり量が不足していることがわかりました(図1、2)。そこで、冬の除雪作業を小学生の下校時間に合わせて15時台しようという運動を展開しています。また、通学路の街路樹まわりに、児童が花を植え、地域住民が管理を支援することで、花を育てることによるながら見守りができる実践を行っています。

出典:「防犯まちづくりのための調査の手引き」建築研究資料 No.117号(2009年)独立行政法人建築研究所

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