地域の問題をつかむ

本編 02-09

みまもり量調査2 方法A:イベント型みまもり量調査   

参加人数

10人以上

所要時間

1調査あたり約2時間(調査準備時間のぞく)

準備するもの:

  • 街路の平面図(市役所等で1/2500スケールの地図入手可。住宅地図でもよい)
  • 筆記用具 (クリップボードがあると記入しやすい)
  • 時計
  • 計算機(あると便利)


■調査の準備

1.巡回のコースを決める

ひとつの巡回ルートの延長は約1〜2kmが適当です。

街路の平面図を使って調査したい道路にマークを付けていきます。地区全体のバランスを見て、それぞれの住民がよく使う道路や、アンケート調査などで不安が高いとされた道路が網羅されるように配慮しましょう。

ひとつの巡回コースに調査員が最低2人必要であることも考慮して、巡回コースの数も決めましょう。


  1. 優先的に調査した方がよい道路
  • 通勤通学や買い物等、日常的に使う生活道路。
  • 不安の高い道路。


  1. 調査の必要がない道路
  • 自動車の交通量が多い幹線道路など、常に多くの人目にさらされている場所。

(時間帯によって調査が必要な場合もあり)

  • 道を使う人が限定されるような道路(細い路地や行き止まりなど)

(人の往来による自然なみまもりを増やすことが適当でないため)

2.調査の時間を決める

調査日は平日が望ましいでしょう。昼間や夜間など、人通りの少ない時期を含めて、一日のできるだけ朝早くから夜遅くまで調査しましょう。
路上での犯罪(ひったくりなど)や侵入盗が多く発生する時間も参考にしてください。警察のホームページから入手できます。


3.調査票を作成する

交差点から交差点までの区間を一つの単位として調査票を作成します

(1つの巡回ルートに複数の調査票ができます)。
調査票には、出発地点と到着地点となる交差点を明記します。
その区間を秒速1mで歩いた時にかかる時間を計算して明記します。
調査票に記録する事項は以下の通りです

  • 年代、性別別のすれちがう歩行者の数
  • 沿道での活動者の数
  • すれちがう自動車/自転車の数
  • (路上駐車車両の数)※できればでよい

■調査票とその記入イメージ


 

■調査のすすめ方

1.調査票をもって歩き、記録をとる

・調査員は、スタート地点から10〜20分間隔で出発します(調査員の数によって適宜調整します)。
・時計回り、反時計回りを繰り返して、往復方向を調査します。
・調査員は、できるだけ一定の速度(秒速1m)であるきます。調査票に示された必要時間を目安にします。
・巡回ルートをすれ違う人や自動車などを記録します。
・追い越したものや追い越されたものは調査しません。逆方向の調査員が調査します。
道路上の交通だけでなく、路上や道路外にいる人も調査します。

2.調査票をあつめ、集計をする

・みまもり量は調査員が100m歩いて1人の人とすれちがうときを「1」として集計します。
・みまもり量は以下の式で計算できます


  1. みまもり量=(100÷区間の長さ)×すれちがった人数

たとえば、200mの調査区間で、4人の人とすれ違った場合の計算は

  1. (100÷200)×4=2.0  みまもり量=2.0

すれ違ったのが歩行者ではなく自転車の場合はどうなるでしょう?歩行者よりスピードの速い自転車1台が2/3人分となります。自動車なら2/7人分、沿道で活動している人は1人として数えます。
たとえば、200mの調査区間で、自転車2台、自動車3台、すれ違った人4人、活動している人5人だった場合の計算は、

  1. (100÷200)×(2×2/3+3×2/7+4×1+5×1)≒5.595 みまもり量=5.6


これを時間別、区間別で集計すると、以下のような表ができます。


集計結果を分析する

出典:「防犯まちづくりのための調査の手引き」建築研究資料 No.117号(2009年)独立行政法人建築研究所

ヒントとガイド

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