地域の問題をつかむ

本編 02-08

みまもり量調査1 みまもり量調査とは   

  1. この調査を行うと、みまもりの少ない時間帯や場所(道路)が数値でわかります。
  2. みまもりを数値(みまもり量)で表し、場所別・地域別に把握して、パトロール等の防犯まちづくり活動に生かしてみましょう。
  3. 人気のない道路は不安を感じます。パトロールや通勤通学の人、散歩や買い物の人などの人の往来が自然なみまもりになります。みまもりを増やすことは地域のにぎわいを生み出し、さまざまな地域活動・まちづくり活動へともつながります。

みまもり量調査の方法

方法A:イベント型みまもり量調査

  • 地区内の道路をくまなく巡回します。調査員は決まった時間に決められた巡回ルートを回ります。


方法B:継続型みまもり量調査

  • 方法Aの簡易版で、少人数で調査をする方法です。パトロールをかねて、できる人たちで少しずつ進める場合を想定しています。

さまざまな通行や活動をとらえよう

みまもり量は、道路を移動する人と沿道で活動する人から、みまもられる時間の総量ではかることができると仮定します。防犯パトロールだけでなく、散歩や公園を手入れする人など、様々な日常の人の目も見守りになるからです。
また、この調査では自動車の交通量や路上駐車の位置や量も調べるため、交通安全上の問題の調査に応用できます。



調査から得られた結果を活かす

自分たちでできること

  • 掃除をする、庭いじりをする、散歩やジョギングをする

人通りの少ない昼間に玄関先の掃除や植物の世話をする、また、健康づくりをかねて散歩やジョギングをすることで、まちの防犯のお手伝いができます。このことをみんなにアピールしましょう。


  • 効果的なパトロール

人目の少ない時間と場所をパトロールしましょう。時々、パトロールをしながらみまもり量を調査し、人目の少ない時間と場所を情報共有することをおすすめします。

犬を飼う人たちで話し合って、散歩の時間やコースが分散するようにして、パトロールをかねている事例もあります。

  • 見通しをよくする

自宅がブロック塀で囲まれていると、庭いじりなどの活動をしても道路に目線が届きません。生け垣などでも、適切に手入れがされていないと同じことになります。


行政と協働して取り組むこと

  • 街路の維持管理

一部の道路では、街路樹の管理について地域の方々と協働で行う事業(アドプト制度)を実施しています。
街のあちこちにある公園や広場での活動や維持管理も有効です。

→アドプト制度(あなたはご存じ?知識編)


  • 道路を歩行者のための空間に

「くらしの道ゾーン」や「あんしん歩行エリア」などの国土交通省による交通安全の取り組みがあります。生活道路を対象として、歩行者の安全性に配慮し、沿道の環境を改善しようとするもので、交通静穏化とも呼ばれています。また警察庁は「ゾーン30(住宅地など一定のエリアを指定し、その中の生活道路の最高速度を一律30km/hに制限をかけたり、中央線を廃止して路側帯を十分に確保すること)」の施策を推進し、生活道路の交通安全対策を図ろうとしています。

参考:「くらしの道ゾーン」(国土交通省ホームページ)

参考:「あんしん歩行エリア」(国土交通省ホームページ)

商業地域を中心に、広い道路にベンチを置く、オープンカフェを設置するなど、街のにぎわいを工夫する取り組みもあります。
道路の維持管理をする行政の担当者と相談をしてみましょう。


生活道路では、車がスピードを出せないように、ハンプを設けたり道を蛇行させたりなどハード面の工夫をし、楽しく安全に歩道を歩けるようにすることで、道路に賑わいが出て人の目(みまもり)を増やせます。この取り組みは交通安全の観点からも優れています。

関連:防犯まちづくりと交通(防犯からまちづくりへ)


出典:「防犯まちづくりのための調査の手引き」建築研究資料 No.117号(2009年5月)独立行政法人建築研究所

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
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