地域の問題をつかむ

本編 02-11

くらがり調査1 くらがり調査とは?   

  1. この調査を行うと、暗くて不安と感じる場所を確認し、その原因を把握することができます。
  2. くらがりの解消は人の目による自然なみまもりを高め、犯行抑止や夜間における暮らしの安全・安心につながります。
  3. くらがりの解消は安心感が高まるだけでなく、景観が良くなって良い雰囲気が生まれる事もあります。
  4. しかし、街灯の増設はコストの負担もありますし、光害や環境問題、景観への影響なども考慮する必要があります。したがって、くらがりの解消はまちづくりの一環として地域の実情に合わせた形で行いましょう。


くらがり調査の方法

方法A:地図を使ったアンケート調査

・人の感覚で明るさを把握します。地域住民に地図を配り、暗いと感じられる場所に印をつけてもらう方法です。


方法B:照度調査

・照度計を使って水平面照度を計測する方法です。


調査の前に事前準備を

方法A、方法Bに共通する準備として、まちのどこにどのような照明があるのか確認しておきましょう。街灯の故障や電球が切れていないか、グローブの汚れ、明るさを遮る障害物の有無について調べます。街灯の設置や管理主体は地域によって異なります。行政窓口に相談しましょう。


調査から得られた結果を活かす

自分たちでできること

  • 灯りの点検パトロール

防犯パトロール時に、街灯の明るさや故障等の点検を行うことで、街路の維持管理を推進しましょう。また、くらがり診断の結果、問題が指摘された道路を重点的にパトロールすることも効果的な対策につながります。


  • 街灯の台帳づくりと継続調査

生活道路にある街灯のメーカー・ワット数・街灯管理者名・連絡先・街灯の交換時期を一覧表にした管理台帳を作成しておくと、電球が切れるなど問題が生じたときに迅速 に対応できます。照度についても定期的に調査をおこない、改善効果等を確認・評価し、次の改善へとつなげて行くことが重要です。自分たちで管理していない街灯でも、不具合の時の連絡先が分かるように管理します。

  • 一戸一灯運動

一戸一灯り運動とは、戸建て住宅の住民が協力して門灯や玄関灯の灯りを点けて、街路を明るくするボランティアです。住宅地では、住宅の玄関灯や門灯 が街路の明るさを助けます。また、地域が一体となった取り組みはコミュニティ形成にも役立ちます。あかりの点灯時間や維持管理の仕方、電球の種類などにつ いてルールを定めても良いでしょう。


行政と協働して取り組むこと

  • 街灯の増設

くらがり調査の結果を活かし、計画的に防犯灯などの街灯を増設しましょう。防犯灯の設置・管理費に対して補助を行う自治体もあります。


  • 電球の交換等

同じ明るさでも電球の種類によって電気料金や効率が異なります。必要な明るさに合わせて適切な電球を設置しましょう。電球交換の際に、街灯自体の交換が必要となる場合があります。詳しくは自治体やメーカーに問い合わせましょう。


  • 街路樹の剪定

環境や景観に配慮しながら街路樹の剪定も検討していきましょう。ただし、街路樹には夏場の緑陰や景観形成といった役割もありますので、剪定の際には総合的に判断することが大切です。


  • 街灯の清掃

グローブの汚れは明るさに大きく影響します。定期的に街灯のグローブ等の汚れの有無を確認し、問題のある場合には管理者に連絡して清掃を行ってもらうことが大切です。


  • 公的施設等の明るさ確保

通学路など生活動線上の明るさを確保するため、沿道の公的施設や商業・業務施設などに夜間照明の協力をしてもらうことも考えられます。


事例:灯りのいえなみ協定(兵庫県神戸市)

地域住民が自主的に夜間照明についてのルールをつくり、守っていくことを支援する協定制度です。


目的「誰もが安心して暮らせるすまいづくり」を防犯の観点から推進する。まちの個性を「あかり」で演出し、地域コミュニティの活性化を図る。

出典:「防犯まちづくりのための調査の手引き」建築研究資料 No.117号(2009年5月)独立行政法人建築研究所

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
  • 取組みの評価と改善

参考にしたい

  • モデル地区
  • 先進事例

あなたはご存知? 知識編

データから知る 資料編