地域の問題をつかむ

本編 02-16

車の通り抜け調査3:調査の分析結果の応用   

  1. 道路構造とマッチングさせる

同じ量の車が通っても、幅員が狭い道路と広い道路、また歩道がしっかり整備されている道路と整備されていない道路では、地域に与える影響は大きく違ってきます。地区内に流入した車両の移動状況の図と地域の道路構造を比較して、どこが特に問題なのかを検討してみましょう。

  1. 地域安全マップなどとの比較してみる

もし、地域安全マップやヒヤリハットマップ、交通事故発生地点マップなど、地域の状況について調べたものがあれば比較してみてください。交通量が少ないのに「危ない」と言われている場所や「危ない」とは指摘されていないのに以外と交通量が多い地点などが明らかになるかもしれません。


  1. 問題点として認識されない場所の理由を探る

普段、あまり問題として挙げられていない場所で、通り抜け利用の交通量が多いような道路については、本当に問題がないのかきちんと確認しておく必要があります。最も簡単な方法は現地に行ってみることです。できれば、近所の方に話も聞いてみましょう。

  1. 広域的な視点への配慮

通過交通問題は、ある場所で解決(通過交通が減少)したように見えても,実際には別の生活道路に通過交通のルートが変化しただけといったことがあります。そもそも幹線道路の混雑を避けて受託値等の中に通過交通が入り込んでいる分けですから、イタチごっこにならないように広域的な視点を持った分析が必要になります。

自動車速度を正確に測るために

調査員が路肩に立って作業をしていると、ドライバーが「なにをしているのだろう?」と気をとられて、普段よりもスピードが遅くなってしまう場合があります。なるべく目立たないように計測するのがコツです。

自動車の走行速度を測ってみる
通り抜けの車はその走行速度が高い場合、さらに問題の深刻さが増すことになります。通り抜け車両が多い路線で自動車の速度を測ってみるのもよい取り組みです。
手軽な測り方としては、スポーツ店などで販売しているスピードガンによって計測する方法もありますし、電柱から電柱までの距離などをあらかじめ計測しておき、その間を自動車が何秒で走り抜けるかを計測することから速度を算出することも可能です。

出典:「防犯まちづくりのための調査の手引き」

建築研究資料 No.117号(2009年5月)

独立行政法人建築研究所

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