取組みの評価と改善

評価の方法2:地域住民の声を聞くためのアンケート調査(調査項目編)   

  1. アンケート調査には「調査票に書かれている以上の回答を得ることができない」という欠点があります。ヒアリング調査のように話を膨らませることで様々な回答を得るということがありません。
  2. したがって、調査項目の選定は慎重に行わなければなりません。
  1. 防犯まちづくりに有用な調査項目とその特徴を紹介します。


回答者の属性や実態を知るための項目

住民の地域に対する思いを知る

地域に対する愛着、安心・安全感、地域への関心などについて地域住民がどのように感じているかを総合的に把握する。


【例】「そう思う、ややそう思う、どちらともいえない、あまりそう思わない、そう思わない」の5段階で回答

1.この地域を良く知っている方だ
6.この地域が好きだ

2.この地域は、住みよい

7.この地域は、安心できる
3.できるなら、この地域に住み続けたい 8.この地域に、愛着がある
4.この地域に、関心がある 9.この地域は、安全である
5.この地域は、子育てによいと思う 10.この地域の子どもたちに関心がある


近所づきあいの程度をしる

顔見知りの関係、あいさつできる関係を築くことは防犯まちづくりの基本であり、その他のまちづくりにも様々なよい効果を与える。


【例1】あなた自身やご家族と、次のようなお付き合いをされている人はいらっしゃいますか。お住まいの地域の中に何人くらいいらっしゃるかでお答えください。(○はそれぞれ一つ)

1.困ったときに頼み事ができる人(留守番や物の貸し借りなど) いない 1〜2人 5人程度 10人以上
2.気兼ねなく話をしたり、相談できる人 いない 1〜2人 5人程度 10人以上
3.深い話はしないが、立ち話程度はする人 いない 1〜2人 5人程度 10人以上
4.会えば簡単なあいさつをする程度の人 いない 1〜2人 5人程度 10人以上

【例2】「そう思う、ややそう思う、どちらともいえない、あまりそう思わない、そう思わない」の5段階で回答

1.近所づきあいが良好である 3.いざというときに頼りになる人が多い
2.近所の人にあう機会は少ない


犯罪や交通事故被害の経験を問う

犯罪や交通事故の被害経験は積極的に聞かなくてもよいが、簡単に聞いておくことでバイヤスを減らすことができる。


【例】あなた自身またはあなたのご家族が、お住まいの地域で過去5年間に何らかの被害や交通事故等にあわれたことはありますか?(あてはまるものすべてに○)

1.空き巣などの住居侵入 6.あとをつけられた
2.車上荒し・部品盗 7.交通事故にあった/おこした
3.自転車・バイク盗 8.交通事故にあいそうになった/おこしそうになった
4.ひったくり 9.その他(                  )
5.ちかん 10.犯罪等の被害にあったことはない


回答者の基本属性を知る

アンケート調査の基本。性別、年齢、居住形態、子どもの有無など。


回答者の意見・行動について知る項目

地域を総合的に評価してもらう

地域の特徴について、地域住民がどのように評価しているかを総合的に把握する。実際に居住している人の視点から地域について評価することで、今後伸ばしていくべき長所、課題となるべき短所が明らかとなる。


【例】「そう思う、ややそう思う、どちらともいえない、あまりそう思わない、そう思わない」の5段階で回答

1.祭りやイベントなどが活発である 8.地域活動が活発である
2.子どもの見守り活動が盛んである 9.子どもの見守り活動が盛んである
3.この地域は、犯罪に関しては安全である 10.この地域は、交通事故に関しては安全である
4.地域の人々にはよい人が多いと思う 11.近所に地域外の人が入ってきたらすぐわかる
5.子どもが屋外でのびのびと遊んでいる場所が多いと思う 12.この地域は、生活道路を走る通過交通が多いと思う
6.もし近所で問題が起きても、住民や自治会で解決できる 13.自治会や地区行事には一部の人のみがかかわっている
7.路上で大声を出したら、周囲の家は気づいて対応してくれると思う


防犯まちづくり活動への参加経験・参加意向を知る

活動に参加してくれる人(したい人)が多いことは、地域への関心の高さや地域の連帯感の高さにつながる。また、活動に参加している人(したい人)の属性を調べることで、関心の高い層を把握し、重点的に広報をすることができる。


住民の防犯対策を知る

防犯は個人の防犯意識や対策に依る部分も多い。個人の防犯意識を高めることも地域でできる防犯まちづくり活動の一つとなる。


【例】はい、いいえで回答

1.自宅の防犯対策について、家族などと話し合ったことがある

*一人暮らしの方は答えなくて結構です。

2.地域の防犯対策について、近所の人と話し合ったことがある
3.日頃から近所で声をかけあい、防犯に気を配っている
4.防犯ブザーなどのグッズを利用している
5.長期間、家を不在にするときには、隣近所に声をかけている
6.自宅周辺に不審者がいないか気にかけている
7.自宅周辺で見知らぬ人がいる場合、挨拶したり声をかけたりすることがある
8.近所の子どもたちにあったら挨拶をするようにしている
9.地域で煙草を吸う、騒ぐなどしている青少年を見たら、声をかけたりすることがある


防犯まちづくり活動の効果・影響を測る

活動自体がどのように評価されているかを知ることができる。マイナス効果を検討することで、活動の見直しにもつながる。


【例】「そう思う、ややそう思う、どちらともいえない、あまりそう思わない、そう思わない」の5段階で回答

1.地域内のコミュニケーションが増える 6.子どもが屋外でものびのび遊べるようになる
2.地域における安心感が向上する 7.公園や道路に手入れがなされることで、気持ちよく過ごせるようになる
3.犯罪や非行に対する地域の人の関心が高くなる 8.子どもの自主性が損なわれる
4.地域における犯罪が少なくなる 9.子どもがのびのびできなくなる
5.地域への愛着感が増す 10.子どもの「自分の身を自分で守る能力」が育たなくなる
11.常に誰かに見られているようで、窮屈(きゅうくつ)な感じがする


防犯まちづくりを担う機関・団体に対する信頼感を測る

災害時、非常時に備えるためには、日頃からのお互いの信頼感が重要である。


【例】「頼りになる、やや頼りになる、どちらともいえない、あまり頼りにならない、頼りにならない」の5段階で回答

1.○○警察
2.○○市役所(役場)
3.○○小学校
4.○○小学校PTA

5.お住まいの地域の自治会


子どもの安全な(危険な)遊び場について知る

子どもを持つ親が、子どもの遊び場として安全(または危険)と感じる場所を把握し、防犯まちづくり活動に活かす(パトロールの強化、声かけなど)。


【例】小学生の子ども同士で自由遊びをする場合、ご自宅として決めていることはありますか。(あてはまるものすべてに○)

*小学生のお子さんが複数いる場合は、一番下の学年のお子さんについてお答えください。

*同じ年のお子さんが複数いる場合は、一番厳しくしているお子さんについてお答えください。


1.子ども同士の自由遊びはさせないようにしている

2.送り迎えをするなど、できるだけ子どもだけでの外出はさせないようにしている

3.子ども同士で行ってもよい場所を指定している

→ その場所を具体的にご記入ください。

(                              )

4.子ども同士では行ってはいけない場所を決めている

→ その場所を具体的にご記入ください。

(                              )


活動の認識を知るための項目

防犯まちづくり活動の認知度を測る

様々な事情で活動に参加できなくても、情報として知っていることは有用である。情報が行き渡らない層について把握することで、今後の広報戦略を検討することができる。

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
  • 地域の問題をつかむ
  • 組織づくり・運営
  • 計画づくり
  • 防犯からまちづくりへ
  • 活動をふくらませる
  • 担い手をつなげる
  • 情報の共有
  • 取組みの評価と改善

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