取組みの評価と改善

評価の方法1:地域住民の声を聞くためのアンケート調査(作成編)   

  1. 地域住民の声を防犯まちづくりに活かそう
  2. 防犯まちづくりの活動の効果を確かめよう


(1) アンケート調査の効果

  • アンケート調査を行うことで、防犯まちづくり活動に直接関与している人だけでなく、間接的、あるいは情報のみ受け取っている人など、さまざまな立場の人の地域や活動に対する意向を聞くことができます。
  • アンケート調査の結果を数値化することにより、他との比較が容易になります。5年ごとに定期的に調査をしてその変化をみたり、属性による違いを見たり、他の地区との比較をしたりすることができます。
  • 地域の状況がデータとして見えるので、誰にでも分かりやすくなります。
  • 調査結果のデータから、今後の防犯まちづくりの目標や課題が検討しやすくなります。
  • 調査結果のデータをもとに活動の対策を行うことで、効率的な活動となります。
  • アンケートに答えた人は結果を知りたいものです。結果は必ず公表しましょう。また、結果の公表自体が広報にもなります。


(2)調査項目の選び方

  • 具体的な調査項目については、次ページの「調査項目」編をご覧ください。
  • アンケート調査の回答者は好意のボランティアです。貴重な時間を割いて回答して頂いているので、多すぎる調査項目は負担が高くなりよくありません。
  • 特に「比較する」という観点で、調査の仮説を持ちましょう。次のような比較が考えられます。

・対策実施の前後の比較

・地域間の比較

・回答者属性による比較

実験計画法、準実験計画法による比較

・過去のデータ、公開されている地域のデータ、全国データとの比較

  • 当たり前のことですが、比較するためには比較対象が必要です。調査を行った後から思いついて比較できる場合もありますが、調査を行う前にどんな比較をするか考え、比較対象を用意しておくことが重要です。
  • 属性は必ず聞くようにしましょう。


(3)調査票の配布とデータの扱い

質問紙によるアンケート調査

  1. 調査票のボリューム・体裁に注意しましょう。
  • できれば: A4・4頁分を、A3・両面・2ッ折り(1枚) 以内を推奨します。
  • 多くとも: A4・8頁分までとしましょう。


  1. 配布と回収、回答者数について
  • アンケートでは、結果的に何人の回答票が集まったかという「有効回答票数」も重要ですが、むしろ配布票のうち何%の人から回収できたかを表す「有効回収率」が重要です。
  • 例えば、1000人に配布して100人から回収できた調査よりも、100人に配布して80人から回収できた調査の方が、調査結果を信用できます。なぜなら、前者は「調査に協力的と思われる約1割の人」からしか回答が得られていないからです。
  • 従って、回収率を高めるための努力(回答期限の前後に催促、期限延長の連絡など)が重要となります。


  1. 回収票の管理と入力
  • 集計・分析を行うため、回答データをパソコンに入力する必要があります。
  • 入力ミスのチェックのためには、「ベリファイ・チェック」(2回入力して、データをつきあわせる)がオススメです。
  • データ入力後に入力ミスが疑われる箇所が発見されたとき、質問紙に戻って確認したいということはよくあります。このとき、どの回収票がそのデータなのか分からなくてはダメなので、調査票には、必ず連番をふって管理しましょう。配布前に番号を記入しておく方法と、回収後に記入する方法があります。そして必ず、この番号もパソコンに入力してください。


Webによるアンケート調査

インターネットを使った情報発信・コミュニケーションが活用されているコミュニティにおいては、紙媒体ではなくWeb上でアンケート調査を行う方法も考えられます。


<メリット>

  • メール等による告知が手軽にできる。
  • データ入力が不要である。入力ミスがないし、手間(人手またはコストと時間)がかからない。

<デメリット>

  • アクセスできる人しか回答できない。これは調査結果の偏りの原因となる。
  • 2重回答(一人の人が2回、回答してしまう)、調査対象ではない人の回答を防ぐのが難しい。


特にデメリットの1つめが大きな問題です。状況によっては、質問紙との併用を考えるのが合理的でしょう。

ヒントとガイド

  • はじめに
  • 子どもの成長と安全
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  • 防犯からまちづくりへ
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